第26回木版画大賞受賞者 倉本早穂展
第26回木版画大賞受賞者 倉本 早穂 展
鹿沼市立川上澄生美術館木版画大賞は、版画において新たな境地を開いた川上澄生の精神を受け継ぎ、未来をひらく木版作家の発掘を目的とした全国公募展です。
令和5年2月に開催された第26回展では、倉本早穂氏が初出品ながら見事大賞を受賞しました。倉本氏は、当たり前に進んでいくという日常の感性から、あえてずれてみるという感覚を大切にしています。このたび、大賞の《逆さまであるためのレッスン》もその1点で、審査委員から「主題のユニークさに加えて、技術的にも高度なものを感じさせ」、さらに「グレイッシュトーンによる色彩が醸し出す懐古的雰囲気が印象的」と高く評価されました。
本展では、木版画のほかにドライポイント、紙版画など、倉本氏の多様な版の世界をご紹介いたします。
令和5年2月に開催された第26回展では、倉本早穂氏が初出品ながら見事大賞を受賞しました。倉本氏は、当たり前に進んでいくという日常の感性から、あえてずれてみるという感覚を大切にしています。このたび、大賞の《逆さまであるためのレッスン》もその1点で、審査委員から「主題のユニークさに加えて、技術的にも高度なものを感じさせ」、さらに「グレイッシュトーンによる色彩が醸し出す懐古的雰囲気が印象的」と高く評価されました。
本展では、木版画のほかにドライポイント、紙版画など、倉本氏の多様な版の世界をご紹介いたします。
作者のことば
木版画と一口に言っても、実際には数えきれないほど無数の表現方法がある。私が初めて触れた木版技法は水性木版だったが、そこから油性木版との併用や、油性のみの技法へと試行錯誤を重ねる中で少しずつ制作スタイルが変化していった。油性木版というと濃い色彩を用いたコントラストの強い作品をイメージする人も多いと思うが、私の作品では色数を抑えた淡い色彩やぼかしを多用しており、同じ版に様々なインクの乗せ方をして摺り重ねることで独自の質感を出している。また木版画だけでなく、最近では塩ビ板ドライポイントや、紙版画による作品など版画というフィールドの中をあちこちに寄り道しながら楽しんで制作している。今回の展示では、制作の変化の過程や寄り道で見つけた小さなものも含めて見てもらえる良い機会になることを願い、木版に主軸を据えつつも技法を縛らず作品を展示する。鑑賞を通して版画という表現方法の懐の深さを少しでも感じてもらえたら嬉しい。
会 期:2024年2月7日(水)〜 4月7日(日)
会 場:1階展示ホール(入場無料)
開 館 時 間:午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休 館 日:月曜日(2月12日は開館)、2月13日(火)、3月21日(木)
会 場:1階展示ホール(入場無料)
開 館 時 間:午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休 館 日:月曜日(2月12日は開館)、2月13日(火)、3月21日(木)
倉本早穂展出品作品リスト
倉本早穂展 出品作品リスト (2024-01-26 ・ 2296KB) |