第27回木版画大賞受賞者 牧野 浩紀展
当館では、未来を担う木版作家を発掘することを目的に全国公募展「鹿沼市立川上澄生美術館木版画大賞」を開催しています。このたび、令和6年度の第27回展でグランプリに輝いた牧野浩紀氏の展覧会を開催します。
牧野浩紀氏は長野県出身の木版画家です。多摩美術大学で版画を修め、水性刷り木版画を中心に制作されています。
近年は、「流動・集積への興味から」をテーマに作品制作をされており、大賞を受賞された《黄空の雲華》は版の重なりによって生み出されたテクスチャ―が高く評価されました。
近年は、「流動・集積への興味から」をテーマに作品制作をされており、大賞を受賞された《黄空の雲華》は版の重なりによって生み出されたテクスチャ―が高く評価されました。
本展では、奥深く多様な版表現をお楽しみいただける作品20点をご紹介します。
作家の言葉
多摩美術大学で版画のあらゆる技法と素材・画材に出会い、その中から水性摺り木版画を自身の表現の中心として30年以上制作を続けてきました。様々なモチーフやスタイルを経て、近年は「流動、集積への興味から」というテーマで、版に彫り残した、小さな点や飛沫、筆描きの掠れや滲みのある線の断片などが寄り集まって形作られていくイメージを作品にして表現しています。近くで見ると形も大きさも違う無数の小さな点が、集まり、時に重なって抽象的なシルエットをつくり、さらにそれが寄り集まることで景色、雲、植物、人、物に見えてくる。個が集まって流れができ、あらゆる事物が生まれ、始まる。そんな社会や文化の縮図も内包する奥行きのある表現を目指しています。切られたあとも呼吸するように湿度によって形の変わる木と、定まった形を持たない水を使った水性摺り木版画は自然にとても近く、作品になった後もどこか柔軟性があるように思います。作者の意図を超え、鑑賞される皆様がそれぞれの世界観でイメージを広げて楽しんでいただけますと幸いです。
展覧会情報
会 期: | 令和8年2月4日(火)~3月29日(日) |
会 場: | 鹿沼市立川上澄生美術館 1階展示ホール |
開館時間: | 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休 館 日: | 月曜日(2/23は開館)、2/12(木) 、2/24(火) |
入 館 料: | 無料 |
出品目録
出品目録 (4008KB) |

