鹿沼ゆかりの版画家 山本俊成展
山本俊成氏は、宇都宮市在住の木版画家です。
2009年(平成21年)に鹿沼市内の版画教室「鹿沼ふるさと板画会」に入会したことをきっかけに、制作をはじめました。
版画制作の開始とほぼ時期を同じくして、山本氏はボランティアに参加し、毎年秋に山に入り茅刈りをするなど、福島県奥会津地方の茅葺古民家を保存するための活動を行ってきました。
この経験は山本氏の版画にも反映されており、作品の主題の多くに、茅葺屋根の集落や赤い屋根が山並みに溶け込む奥会津地方の風景が選ばれています。
山本氏はこれらの山村風景を「日本の原風景」と称し、作品を通してその美しさを表現しています。
この経験は山本氏の版画にも反映されており、作品の主題の多くに、茅葺屋根の集落や赤い屋根が山並みに溶け込む奥会津地方の風景が選ばれています。
山本氏はこれらの山村風景を「日本の原風景」と称し、作品を通してその美しさを表現しています。
本展は、21点の作品の展示を通じて、山本氏が木版画で描く世界を広く紹介するものです。郷愁あふれる作品の数々をぜひこの機会にお楽しみください。
作家の言葉
定年退職して2年が過ぎた12月の頃、地方紙に木版画教室「あなただけの年賀状を作ってみよう」と参加者を募る記事内容が目にとまりました。
記事を読んで自分も手作りの版画年賀状を作ってみたい気持ちにかられ鹿沼の版画教室「ふるさと板画会」に入会、伊藤渉先生の指導を受けて始めた木版画が私の出発点でありました。
また、版画を習い始めた時期と時を同じくして、奥会津地方の集落に今も住まいとして残っている茅葺古民家の保存活動を行うNPO法人組織にボランティアとして参加、毎年秋には茅を確保するために山に入り茅刈り作業を行っておりました。
そうした版画を始めた時期とボランティア活動の始まった時期の重なりが私の版画作品づくりの結びつきとなり制作の流れは自然と奥会津に拘りをもった作品として今日に至っております。
集落の茅葺屋根、赤い屋根が背景の山並みに溶け込み、自然と人の暮らしが隣り合う奥会津の山村風景は日本の原風景と言っても過言ではない美しさかと思います。
これからも、その美しさをいつまでも残したい、伝えたい、そんな思いを込めてこれからも版画制作を続けていきたいと思っています。
展覧会情報
会 期: | 令和6年9月14日(土)~11月17日(日) |
会 場: | 鹿沼市立川上澄生美術館 1階展示ホール |
開館時間: | 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休 館 日: | 月曜日(9/16、9/23、10/14、11/4は開館) 9/17(火)、9/24(火)、10/15(火)、10/16(水)、11/5(火) |
入 館 料: | 無料 |
作家の在館予定日: | 9/14㈯、9/22㈰、9/29㈰、10/6㈰、10/19㈯、10/27㈰、11/8㈮、11/17㈰ 各日13:00-17:00 |
出品目録
出品目録 (1830KB) |